無礼講に騙されるな!会社の飲み会での立ち回り方

飲み会での無礼講
仕事の疑問

会社の宴会があれば、「今日は無礼講だ!」とかいった挨拶がされて、社員がワーっと拍手する。こんな光景は、会社に勤めていれば、何度でも耳にすることができますし、年末の忘年会シーズンともなれば、日本中の宴会場で1秒間に数万回は言われているのではないでしょうか?

無礼講とは、『身分・地位を無視して行う宴』のことで、反対語として慇懃講 (いんぎんこう) というものがあります。(慇懃講=礼節を崩さず行う宴会)

ですから、意味的には合っているのですが、その言葉を真に受けて無礼放題しようものなら、とんでもないことになりかねません。

表だって見えなかったにしても、会社内の評価としては「下がりこそすれ上がることは絶対ない」と言っていいでしょう。

本当に一時的に宴会の人気者となれたにしても、上司や経営側は、笑顔の裏ではシッカリ見ていて、「コイツは取引先との宴会には出せない」という判断がくだされているでしょう。

ひいては、たった1回の『無礼講』で、昇進を逃したりすることも…。そうなれば、まさしく生涯の失態。金銭に換算

しても、社会的にも、たいへんな大損をしていることになります。
まさしく『覆水盆に返らず』です。

無礼講は、宴会挨拶の”便宜上”の言葉でしかないのです。

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無礼講する側、される側を考えてみよう

立場をちょっと変えて考えてみれば、これはすぐに分かります。

貴方が中間管理職であったとして、上司が宴会の開会の席「今日は無礼講でいこう!」と挨拶しました。

貴方の部下が酒をつぎに来て、「今日は無礼講ですよ!」とか言いながら、貴方に頭からビールをかける。その場は大盛り上がりです。

これはもちろん極端な例ではありますが、けっして見かけにくいシーンでもありません。

大人な貴方は、酒の席だからと場をしらけさせないために、怒ったりもせず「無礼講だから」と部下を許します。

しかし、その部下を見る目が変わるのは否めないでしょう。

無礼講した(という日本語もヘンですが)部下の方は、ウケたことに気をよくしています。

あるいは、部下には「こんな会社もう辞めてやる」という思いがあって、最後の憂さ晴らしのつもりであるかも知れません。

たとえそうであったとしても、こうした行為は、本来は超えてはならない一線を超えています。

本当にやっかいなのは、この時の対処によっても、貴方の評価が変わってしまうことです。

怒れば、部下は「空気の読めない上司」と思うでしょうし、上司は「部下にナメられている」と見るかも知れません。つまり、管理能力に欠ける、という評価です。

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新入社員の無礼講について

学校を出たての新入社員は、無礼講を最も勘違いしがちです。

たとえば大学では、つい先日まで最上学年でもてはやされており、むしろ宴会を取り仕切る側であったわけですから、無理もなからぬところですが、せいぜい年齢幅が5歳くらいしかない学生の宴会と、会社の宴席とでは、まるで異なります。

たとえ「無礼講」と言われたとしても、なにをやってもいいわけではありません。

新入社員が最も失態を晒すのが、無礼講の宴席です。

むしろ細心の注意が必要であり、それだけに”気難しい席”でもあります。

そこそこ楽しんでいるように見えて、かつハメは外さない程度の工夫が求められます。

むしろ、新入社員時には「無礼講はない」と考えた方が丁度いいくらいです。

女子社員に対する無礼講について

多くの女性社員にとって、「無礼講」は、さらに面倒この上ありません。

ある程度の男性社員は、セクハラも許されているがごとき傍若無人な振る舞いを行います。

貴女が女性中間管理職であるなら、なおのことです。

多くの場合、セクハラまがいの行動に出る男性社員は、行為ほどには酔っておらず、「酒のせい」のメリット(?)を最大限に利用しているだけです。

けれど、この場合の女性社員の対処方法は、男性よりはずっと簡単です。

女性ならばこそ、その場の空気を壊したくない、とか考える方もいがちですが、これは大きな間違いです。

女性だからこそ、「無礼講はセクハラまで許可していない」ことをハッキリ伝えればいいだけのことです。

それによって評価が下がるのは、貴女ではありません。

社内的にはむろんのこと、女性としての評価はむしろ上がると言っても過言ではないでしょう。

無礼講での対処法

以下、それぞれの立場で『無礼講』での対処方法を考えてみます。

1.中座は最善の対処法

女性社員の場合は、前記の通りでほぼ間違いありませんが、男性社員の場合は女性ほど簡単ではありません。

前述したように「無礼講」してくる相手が、どのような思惑か分かりません。

あるいは本当に酔っているのかも知れませんし、実は冷静で普段の憂さ晴らししているだけかも知れません。

こうした場合、最も簡単で単純な対処方法は、トイレとでも言って中座することです。

そうしないと、面白がった部下たちが、次から次に「攻撃」をしかけてくることも十分考えられます。

人数にもよりますが、酒の席で中座することは別に珍しいことではありませんから、ごくごく自然に抜けることができるでしょう。

ターゲットを失った無礼講の相手は、また別のターゲットに移るかするしかありません。

たとえ同じ場にまだいたとしても、多少は冷静さを取り戻しているはずです。

なにしろ無礼講というのは”勢い”ですから。さりげなく勢いを削ぐことが一番の対処法です。

2.攻撃は最大の防御

中座できないようなら、逆につぎに回りましょう。

貴方が女性社員であるなら、むしろそれは歓迎されることでしょう。

女性社員ばかりの会社では、あまり「無礼講」はないようですが、女性同士というのは、感情の生き物ですから、男性同士よりもずっと面倒です。

ヘタをすると「つぎに来なかった」などというつまらないことを、永遠と陰口されかねません。

いずれにせよ、女性が酒席でその場に落ち着いているのは、『百害あって一利なし』。

渡り鳥のように移動して、ひととおり回った中で「安全パイを探す」のがベストな対処法です。

これは男性でも同じです。

ついで回る側には、「選択の自由」が生まれますから。

まさしく『攻撃は最大の防御』というヤツですね。

3.チーママに学ぶ無礼講の対処方法

酔客だけを相手にしている水商売のプロの人たちは、立場的には常に客よりも目下ですから、それこそいろいろなタイプの「無礼」に笑顔で対処しなくてはなりません。それも毎日毎晩。

おのずと酔客の相手は上手くなります。

場をしらけさせず、相手を不快にせず、かつエスカレートさせない。

まさしく無礼講の宴席での立ち位置そのものです。

彼ら(彼女ら)はプロですから、中座も、ついで回る側に逃げることもできません。

彼らはどうやって、酔客をあしらっているのでしょう?

①グラスは空けない

無礼講の宴席で、最も遭遇するのが、次から次に酒をつぎに来る「飲んで飲んで」攻撃ですが、プロの方は、まずグラスを空けたりはしません。

常に半分は残して、返杯します。自分が酔いつぶれてしまっては、仕事になりませんから当然です。

会社の宴席では「課長、俺のついだ酒が飲めないってんですか!」とか、グラスを空けることを強要されることもしばしばですが、返杯は、自分のやっていることの鏡ですから、強制力は弱まります。

貴方が、よほど酒にお強いならば、話はまた別ですが。

②徹底的に聞き手にまわる

アルコールが入れば、しゃべりたいのは人の常です。

貴方もそうかも知れませんが、プロは常に聞き手側。自分の事はついで程度にしかしゃべりません。

しゃべると喉が渇くので、またアルコールを入れる、という悪循環が生まれるので、特に酒に弱い方は、意識して聞き手側にまわるべきです。

それでなくても、口は禍いの元ですから。

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無礼講を楽しむには?

ここまで避け方や、乗り切り方ばかりを述べて来ましたが、身がまえてばかりでは、せっかくの宴席が楽しめません。

主催側(会社)も、会社の和を図るのが大きな目的ですから、あまりに無粋なのは、かえって浮きます。

ある一定のルールだけを決めて、貴方も無礼講を楽しみましょう。

1.悪口は御法度!

アルコールが入ると、どうしても口は滑りがよくなります。

普段無口な人が、宴席では突然能弁だったり驚かされることもありますが、それはそれでいいとして、たとえ無礼講

でも、口にしてはいけないのが、社内の個人攻撃、または陰口です。

1:1のカウンターならともかく、宴席では、周り中に耳があることを忘れてはなりません。

自分のストレスは解消できるかも知れませんが、人への悪口がプラスに働くことは(たとえその場の同意が得られたとしても)、まず皆無と言っていいでしょう。

逆に同意を求められた場合は、ウンウンと相づちでも打っておけばいいのです。

これだけでも守れたなら、じゅうぶん成功したと言ってもいいでしょう。

2.酒を強要しない

「まぁ一杯」は、酒席の挨拶みたいなものですが、しつこかったり、立場を利用した強要は嫌われます。

貴方の立場を悪化こそすれ、良く見てもらえることはありません。

無理強いをせず、潤滑油としての酒を「たしなむ」くらいがいいでしょう。

無礼講の主役は、酒類ではなく、会話にあるのです。

では楽しみ方です。

3.普段話さない人としゃべってみる

宴席では、場が盛り上がるほどに席の移動は自由です。

酒と無礼講を傘に着て、普段話さない人としゃべってみるいい機会でもあります。

もちろん、それは男女であっても同じです。なにがどういう縁となるか分かりません。

たとえ盛り上がらなかったとしても悔やむ必要なんかないのです。なにしろ『無礼講』なのですから。

酒をついで、返杯されただけでも十分。

顔は広いほど、社会人としては有利なのですから。

4.上司とうちとける

社会人として、会社に所属している限り、上司との関連は切って切れるものではありません。

無礼講とは言え、部下から上司に酒をつぎに行くのが礼儀であり、好き嫌いは言っていられません。

人間、そんなに悪い所ばかりではありませんから、意外な長所を見つけられるかも知れません。

酒が人間関係の潤滑油であることは、まぎれもない事実です。

うちとけられるほどに話せたならば、それは貴方にとって「いい酒席」だったと言えるでしょう。

5.部下とうちとける

部下の場合は、さらに簡単です。

普段なら、おごらなくてはならない立場かも知れないのに、ここではお金がかからない、まさしく千載一遇のチャンスです。

新人であるほど『無礼講』に油断していますから、部下の思わぬ本音も聞けるかも知れません。

好き嫌いに関わらず、仕事上は大事なパートナーですから。

また、上司であるなら、こういう席で、部下の言い分を聞くのは、役割のひとつと言ってもいいでしょう。

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無礼講で失敗してしまったら…

なんだかんだ言いながらも、酒はハメを外すためのものですから、頭では分かっていっても、酒の席の上での失敗はありがちなことです。

社会人なら、必ずひとつやふたつはある、と言ってもいいでしょう。貴方だけではありません。

それほど深く悔やむ必要もありませんが、社会人であれば、酒席の失敗のフォローもシッカリとしておくべきです。

なにも作戦めいたものは必要ありません。「無礼講とは言え、夕べはすみませんでした」程度のもので十分です。

この時ばかりは、『無礼講』を逆手にとるわけです。

シラフになってまで、過ぎた酒の席上のことを怒ったりはしないでしょう。なにしろ『無礼講』だったのですから。
このフォローがあるとないとでは、大違いです。

仕事だってそうですが、フォローはとっても大切。

もし記憶にないほど酔いつぶれていたのなら、「夕べ、課長になんか失礼なことしませんでした?」と言えばいいこと。

普通、「したよ」とは返って来ません。「まぁ無礼講だったから」と言われたなら、なにがしかしでかしているのですから、謝っておけばいいことです。

頭を下がる分には「タダ」ですから。安いものでしょう。

『雨ふって地かたまる』ことも、社会ではけっこうあるものです。

最後に

無礼講でなくても、酒席は危うさが潜んでいるものですが、前述のように、失敗ばかり恐れていては楽しむことができません。

なにより楽しいのが一番ですが、無礼講だからと言って、くれぐれもハメを外しすぎぬよう。

残念ながら、酒席の失敗談は後をたちません。それこそ、どこの会社にもあります。ましてや無礼講。

そこには、常に回りの目と耳があることをお忘れなく。

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